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高山植物

概要

主に高山帯に分布する植物で、本州中部でいうと標高2,500㍍以上の所に生えるものを指し、寒気と風雪の厳しい環境に適応し、生活活動の期間が短く夏のわずか3ヶ月程度です。県内で一般に阿蘇、五家荘などの案内書の中でミヤマキリシマ、ツクシシャクナゲなどに「高山植物」の語が使われることがありますが、正確には高山植物とはいえません。
九州の山は最高所が屋久島を除くと1,791mで、低山帯からようやく亜高山帯に移るほどの高さなので、高山植物の語は適当とは言えません。また森林の様子から見ても、県内の九州山地の上部はブナ林で、本州の亜高山帯に見るシラビソ
類のような針葉樹林はありません。ただ、高山植物のコケモモが大分県のくじゅう山群にあり、本県との境界にある涌蓋山にも記録があります。阿蘇山上で見られるイワカガミは本州では亜高山帯にあり、高山植物はもちろん深山の植物の平地での栽培は困難で、夏の高温と乾燥に対する潅水と排水、培養土の選定などに高度な技術を要します。

カテゴリ : 阿蘇の自然
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