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阿蘇神社の祭神(さいじん)について

 健磐龍命(たけいわたつのみこと)を主神として、阿蘇神社には十二柱(じゅうにはしら)の神様が祭られています。その中でいくつもの名前で呼ばれている神様もあり、混同(こんどう)されやすいので整理してみました。

 神仏(しんぶつ)混淆(こんこう)の時代、天台宗(てんだいしゅう)の立場から阿蘇神社の神々は「仏」が姿を変えたものとして、観音(かんのん)・菩薩(ぼさつ)・如来(にょらい)などとされています。このことについては、「11 阿蘇奇瑞記(あそきずいき)」も参照して下さい。観音の場合、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)ともいいますが、仏教では救いの求めに応じて姿を色々と変え、この世に現れるという慈悲(じひ)深(ぶか)い菩薩です。

 西巌殿寺の開基(かいき)である西栄(さいえい)は、本地垂迹説(ほんちすいじゃくせつ)によってこの十二柱の神々をまつったと伝えられています。

   阿蘇神社祭神本地垂迹説
一宮健磐龍命(たけいわたつのみこと)・阿蘇都彦(あそつひこ)・阿蘇大明神(あそだいみょうじん)十一面(じゅういちめん)観音(かんのん)
二宮阿蘇都媛(あそつひめ)弥勒菩薩(みろくぼさつ)
三宮彦八井耳命(ひこやいみみのみこと)・草部(くさかべ)吉見(よしみの)神(かみ)・国龍神(くにたつのかみ)・年祢神(としねのかみ)光照菩薩(こうしょうぼさつ)
四宮比咩御子神(ひめみこのかみ)薬師如来(やくしにょらい)
五宮惟人命(これひとのみこと)(八井耳命(やいみみのみこと))毘沙門天(びしゃもんてん)
六宮若比咩神(わかひめのかみ)龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)
七宮新彦神(にいひこのかみ)多宝如来(たほうにょらい)
八宮新比咩神(にいひめのかみ)地蔵菩薩(じぞうぼさつ)
九宮若彦神(わかひこのかみ)勢至菩薩(せいしぼさつ)
十宮八比咩神(やひめのかみ)虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)
十一宮速瓶玉命(はやみかたまのみこと)普賢菩薩(ふげんぼさつ)
十二宮神沼河耳命(かむぬまかわみみのみこと)・金凝(かなこりの)神(かみ)・綏靖天皇(すいぜいてんのう)文殊菩薩(もんじゅぼさつ)

参考

くらしのあゆみ 阿蘇 -阿蘇市伝統文化資料集-


カテゴリ : 文化・歴史
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