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阿蘇一の宮グリーンロードと周辺の湧水

概要

平成9年、大字手野にある国造神社裏から北外輪山に上る新しい町道が完成し、「阿蘇一の宮グリーンロード」と命名されました。外輪山内壁の宮川渓谷に沿った広葉樹林帯を通るため、新緑の季節にはこの名の通り緑が輝き、秋には紅葉が照り映えて、通過する人々の目を楽しませてくれます。
この渓流に宮川の源流が点在しています。一の宮町建設課調べによると宮川の流量は渇水期で毎分37㌧、豊水期では毎分50㌧にも及びます。この水のほとんどが湧水によって供給されています。源流の主体は、国造神社からグリーンロードを300㍍ほど上がった地点に架かる「宮の後橋」の下一帯で、巨石の下から音を立てて湧水しています。この豊かな水は、「古代の里キャンプ村」に導かれ、公園としてキャンプや水に遊ぶ人たちに活用されています。

宮の後橋からさらに700㍍ほど道路を上った地点の右上に、約20㍍の断崖がそそり立っている。その下の巨大な阿蘇溶結凝灰岩の割れ目から、湧き水が音をたててほとばしっています。この場所は西手野に住む高齢者有志によって整備され、アジサイが植え込まれ、案内板には「手野の名水」「長寿の水」「癒やしの水」と書かれています。ここも宮川の源流の一つであり、音までが透き通るような清冽さと、源流の勢いと併せて飲むことが癒やしとなり、長寿を招くといわれるのも納得できます。

参考

阿蘇一の宮町史 阿蘇山と水

カテゴリ : 阿蘇の自然
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