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阿蘇の虎舞(折戸)

県指定 昭和61年1月14日
 昔、豊年の年には正月がくると、囃子の稽古ををして、内牧菅原神社(一月十三日)や打越さんのお祭りに奉納してあちこちの地区を一週間くらいまわったといいます。
 その起源は定かではありませんが、折戸の岩下信治さん(七十七才)は、この道に入って六十年間、折戸の虎舞いを続けてこられています。
 おそらく、それ以前にこの地区の虎舞の起源を考えることができるでしょう。
 地区まわりをすることを、「かどまわり」とも言い、内牧新町の酒屋「萬屋」のあたりまで、舞って回ったということです。
 かどまわりでは、年寄りが先払いに行き「虎舞いがでたから頼む」と言うと、家のほうでは、「どうぞ」と受け入れそこの庭で舞っていたといいます。
 当時、御ハナとして、良いところで1~2円、普通で五十銭~80銭、酒なら一升といったところであったといいます。
 昭和35年ころ、角萬社長遠山弥市さんの世話により18人が上京し、共立講堂で他地区の郷土芸能、(七組)と、競演、阿蘇の虎舞いとして、全国にその名を高めるのに貢献しました。
 それまで、絣であった虎舞いの演目の一つ「壁塗り」の衣装は、当時内牧板屋に在住されていた、坂本善三さんのアドバイスによって現在の縞柄の模様の衣装に変えられたということです。

囃子
笛 大太鼓 小太鼓 三味線 鉦
演目
壁塗り 十禅寺 玉とり 盆まわし

 

参考

~文化財を大切に~  みんなで護ろう文化財


カテゴリ : 文化・歴史
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