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郷土料理阿蘇はなびし-宮本博史

阿蘇の誇りである野菜たちをピクルスに。



建築士の資格を取り、本格的なログハウスを学ぼうと本場カナダに向かったのは二十代初めだった。ところが、その森の国での新生活に慣れる間もなく、母から連絡があった。「郷土料理の店を始めるから、少し力を貸してくれない?」。
カナダの人びとには「ちょっと帰ってきます」とだけ告げたが、心の片隅に、この帰郷は長引くかも知れないと予感もあった。母の心を思いやっていたから。
結果としてそのとおりになった。店をつくり、ほどなく代表者を引き継ぎ、がむしゃらに働き始める。順風ではない。むしろ低空飛行の連続だったが、がんばった。熱意は人望となり、阿蘇市商工会青年部の部長、さらに全国商工会青年部連合会の会長としても活躍する。
2016年の熊本地震を機に、新たな挑戦に踏み出した。「保存食」の大切さを切実に感じ取って生まれた「阿蘇ピクルス」だ。阿蘇の誇るべき高冷地野菜をピクルスに。着想したら、持ち前の実行力を発揮するまでである。高校時代、全国大会に出場したラグビー選手。ゲームメイクするポジションだった。その冷静な判断力と熱い闘志で、阿蘇の新名物を世に定着させていくことだろう。


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火の国阿蘇の恵みのブランド「然」

カテゴリ : 行政
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