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赤井火山と大峰火山

概要

阿蘇火砕流の活動時期に、カルデラ西側では2つの火山が生まれました。一つは、益城町赤井を墳出源とする火山で、阿蘇-1と阿蘇-2火砕流の間にあります。この火山は輝石安山岩質のスコリア丘と溶岩流からなる単成火山で赤井火山と呼ばれています。溶岩流は益城町砥川の名にちなんで砥川溶岩と呼ばれています。砥川溶岩は熊本市の地下に広い範囲で分布し、地下水の重要な帯水層を形成しています。

阿蘇-3と阿蘇-4の間には、西原村大峰付近を墳出源とする単成火山の活動がありました。大峰火砕丘(大峰山)と高遊原溶岩流からなるこの火山は、大峰火山と命名されました。
高遊原溶岩は、東西約9㌖、南北約4㌖、溶岩の厚さは約100㍍で大規模な溶岩大地を成しています。大地の海抜高度は140~200㍍あり、地形の特性を生かして台地上には熊本空港が建設されました。

大峰火山、赤井火山はいずれも噴出部分が、立野付近から南西に延びる活断層群に近接した場所にあります。これは、阿蘇火砕流活動期にカルデラの外縁の弱い部分に沿って噴火がおこったという意味で注目される部分です。なお、赤井・大峰両火山の噴出物の科学的な性質は阿蘇火災流の性質に似ており、阿蘇火山のマグマに属すると考えられます。

参考

阿蘇火山の生い立ち

カテゴリ : 阿蘇の自然
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