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衛生環境

概要

高度経済成長期以降、大量生産・大量消費・大量廃棄の時代に移り変わりました。
それに伴い、都市部を中心として大気汚染、生活排水等による河川の汚濁等の「生活型公害」が進行しました。
農村部における私たちの生活も、実に多くの生活用品やエネルギーを消費し、さまざまなゴミが排出され続けています。
さらに、廃棄物処理にともない発生するダイオキシン対策や最終処分場の不足、不法投棄の問題といった課題が生じています。
このような課題を解決するために、廃棄物量を減らし、再生利用(リサイクル)を推進していく社会、すなわち循環型社会への転換を図っていかなければなりません。

阿蘇中部清掃センターの稼働

昭和45年に廃棄物の処理及び清掃に関する法令が施行され、阿蘇町、一の宮町との一部事務組合によるごみ焼却場を役犬原に設置し収集を開始しました。それまで稼働していた下り山(内牧)塵芥焼却場は廃止されました。さらに昭和55年に焼却場を乙姫に移し(阿蘇中部清掃センター)、昭和63年阿蘇広域行政事務組合設立に伴い、業務を移行されました。
埋立ゴミ(不燃ゴミ等)については、狩尾の不燃物処理上で処分していましたが、埋め立てできる容量が少なくなったため、平成3年に阿蘇中部清掃センター横に管理型の最終処分場(5万4千立方メートル)を設けました。

環境に配慮した未来館の完成

ゴミ焼却に伴う有害物質(ダイオキシン)の発生を抑制するため、国ではダイオキシン類対策処置法を平成11年7月に制定しました。阿蘇地域でも平成14年、阿蘇広域行政事務組合により、地域住民の協力を得て跡ケ瀬地区に、ゴミ固形燃料化施設(RDF)をメインとする「未来館」を設けました。

広域行政事務組合でのし尿処理

昭和29年の合併当時は農家が多かったため、ほとんどの家庭で自家処理(田畑に撒く)が主流でした。しかし、公衆衛生の向上、生活環境の保全の必要性から、昭和43年に阿蘇町ほか5ケ町村衛生組合(阿蘇町、一の宮町、高森町、白水村、久木野村、長陽村)で赤水地区に衛生処理センターを建設しました。昭和63年には、阿蘇広域行政事務組合が設立されたため、業務を移行しています。
その後、収集量の増加や施設の老朽化による処理能力の低下などで、施設の回収を行ってきましたが、適正な処理が困難となったため、平成11年度に大規模な回収を行いました。

普及する合併浄化槽

阿蘇では公衆衛生の向上、水質保全のために、下水道区域外に対し平成12年度から合併処理浄化槽補助制度 を設けています。汲取りは衛生処理センターで処理し、黒川に放流されています。下水道は、処理場にて浄化処理され黒川へ放流されています。
単独浄化槽はトイレのみを処理する施設で、その他の生活排水(風呂・洗面所・炊事場)は未処理のまま河川等へ放流されます。河川には水質の浄化作用がありますが、時代の変化とともに入浴剤、洗剤など多量に使用されるようになり、成分が強いものへと移行したため、河川の浄化能力を上回り水質汚染が進行し下流域へも影響が及んでいます。このような事から、生活排水を合併処理浄化槽にて処理するように推進しています。

カテゴリ : 行政
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