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看護婦

世に文明の花と咲く 赤十字社の看護婦
二人の勇士を送りつつ 長い廊下の物語
元 私は京都市の 或る病院にいましたが
去年三月花の頃 国の父よりおん便り
お前もよくよく知る通り この度戦が始まって
たたかい戦には勝ったれど 敵も大国ロシア国
もとより信義の我が軍は 勝利はあると云いながら
み国に生まれた者として これがうかうか見てらりょか
今朝も今朝とて新聞に お天子様のお勅語を
読んで思わずこの父は 熱い涙にむせんだぞ
丁度幸い 女だが お前もこの年二十一で
一五の春から修業して看護婦のまま丸六年
兄に代りて御奉公 一時も早く志願して
お国のために断乎たれ 道は一筋ぬかるなよ

参考

くらしのあゆみ 一の宮 -一の宮町 伝統文化研究会-



カテゴリ : 生活
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