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森の駅どんぐり-菅 乃保留・美佐子

なんていい夜なんだろう、泊り客はそう思う。



一世紀を越える伝統の農家で生まれ育った菅乃保留さんだが、三十歳のときに足を怪我し、農業が続けられなくなって転職(自動車販売)。ここで才能が開花した。
いまもその敏腕セールスマンぶりは語り草として残るほど。
営業活動で各地を歩き、宿屋もたくさん見てきた。
「定年退職したらこういう仕事もいいなあ、とぼんやり思っていました」
準備を重ね、六十五歳でいよいよ実現へと踏み込む。
古農家には敷地内に母屋のほか、馬小屋、籾倉が建っていた。
それを改造した。心優しき看護師であり、料理も得意な絶好の相棒もいる。美佐子夫人だ。
はじめは食事処のみ、平成十九年からは宿泊も。
ただし一日一組限定。夜ともなれば宿泊客はすっかり溶けこみ、銘酒を真ん中にして話がはずむ。
「話を聞いて、つくづく世のなかには凄い人がいっぱいいるものだなあ、と」
夫婦は感動しきりの毎日である。


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カテゴリ : 行政
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