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工房ゆう-田中耕治

気負いも気取りもないが、目には力がある。



九州大学工学部機械航空工学科に進学したのは、宇宙へ行ってみたいと少年時代から切望していたからだったが、
「入ったはいいけど、あまりの難度の高さに落ちこぼれ」
夢は挫折する。そんなとき、アラスカを舞台にしたある写真を見た。
ヘラジカの死体についた苔が森を再生させるという、壮大な生命のドラマに感動し、たまらずアラスカへ向かい、ヒッチハイクで極寒の地を彷徨った。
さらにバンクーバーまで足をのばし、カナダ人陶芸家と親しくなる。
その出会いこそが、いまの田中耕治さんの生業に繋がるわけだが、すべての人生選択にわたって、「たまたまです」。
およそ気負いというものがない。
帰国して唐津焼窯元に弟子入りし、三年修業してから阿蘇に移った。
温泉地帯の粘土を使い、ススキの灰を釉薬とするなど阿蘇らしさを工夫する。
どうりで、その器にはことごとく草原の風が香っている。


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火の国阿蘇の恵みのブランド「然」

カテゴリ : 行政
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