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山頭火と井泉水

種田山頭火(たねださんとうか)は放浪の俳人。阿蘇にもやってきました。
そこで師の荻原井泉水(おぎわらせいせんすい)をはじめ俳句の同人たちと再会しました。その夜は内牧温泉「ともした旅館」に1泊。宿の湯がぬるく、おまけに停電とあって湯から上がるに上がれません。そこへ門人の1人が提灯を下げて入ってきました。
そこですかさず1句。
「提灯下げて温泉に入ってゐる」と山頭火が笑わせます。その途端、電灯がポカリと点きました。
次の句は2人の師弟が大観峰で詠んだものです。

  • コスモス寒く阿蘇は暮れずある空
    井泉水
  • すすきのひかりさえぎるものなし
    山頭火

参考

阿蘇の達人 ~阿蘇をつくった神々と歴史~


カテゴリ : 文化・歴史
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