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各地のお祭り
更新日: 2011-06-16 (木) 19:42:26 (4692d)
御前迎え(ごぜむかえ)(火振り神事(ひふりしんじ)) 3月
火振り神事では、宮地の町が火の海になるぐらい松明を振り、神様の神婚の儀を祝いました。また、これにより火災やケガ人が出たことは一度もありませんでした。
中江の岩戸神楽(なかえのいわとかぐら)
中江岩戸神楽は、大分から伝わったもので、伊勢神楽(いせかぐら)・出雲神楽(いずもかぐら)・高千穂神楽(たかちほかぐら)の粋を集め、更に宮中雅楽(きゅうちゅうががく)も取り入れ、これを三十三座に配して独特(どくとく)な神楽が構成されています。
観音祭り(かんのんまつ)(西巌殿寺(さいがんでんじ) 4月13日
西巌殿寺にはその昔、多くの山伏(やまぶし)が修行(しゅぎょう)していました。山伏は、人里はなれた険しい山で修行し、西巌殿寺の山伏は阿蘇山を修行の場としました。修行の中には「火渡(ひわた)り」があります。これは、願いごとが書かれた護摩木(ごまき)を燃やし、その燃えている火の上を歩くという大変危険な行(ぎょう)です。
祭りの日は西巌殿寺の本尊(ほんぞん)の祭りの日であり、厨亮俊(くりやりょうしゅん)という住職が西南戦争に巻き込まれて亡くなった日にもあたります。
おんだ祭り(国造神社) 7月26日、(阿蘇神社) 7月28日
おんだ祭りは、神輿は駕輿丁に担がれて、大行列で神社から御仮屋(おかりや)へ向かい、沿道は多くの人でにぎわいます。途中、御田歌が歌われ、苗を投げるお田植え式が行われます。青田の中を進む行列は、豪華な絵巻を見るようです。
七夕祭り(たなばたまつり)(西湯浦八幡宮) 8月7日
七夕の日に祭りが行われているので、地域では「七夕さん」と呼んでいます。祭りでは神輿が神社から御仮屋に出発し、阿蘇神社と同じ御田歌が歌われています。湯浦郷が阿蘇神社の社領であった頃、西湯浦の一の宮社が分祀されているので、その祭典が八幡宮の祭典と融合したものと考えられています。現在も中牟田地区では「一の宮さん」として親しまれています。
風祭り(かざまつり)
農業にとって風水害は大敵であり、これを鎮めるのが風祭りです。宮地と手野(ての)の風宮で神事が行われます。
この日に農作業を行うと必ず風水の災いが起きるとされ、地域の農家は作業を休んで阿蘇神社・国造神社・風宮を参拝したものでした。
火焚き神事(ひたきしんじ) 8月19日~10月18日
火焚き神事は、「鬼八神話(きはちしんわ)」の物語に由来する祭事です。地域から選ばれた10歳前後の少女が、霜宮の火焚殿にこもり、昼夜火を焚き続けてご神体を温め、早霜が降らないよう祈る神事です。かつては火焚乙女に選ばれることは名誉とされ、抽選で選んでいたそうです。昔は火焚殿から外に出ることが一切許されず、先生が勉強を教えに来てくれていました。
また、夜渡祭で火焚乙女が火渡りをした後の灰は、しもやけ・ひび・あかぎれなどに霊妙(れいみょう)があるとされ、参拝者は皆、いただいて帰るそうです。
田の実祭(たのみさい) 9月25日
阿蘇神社の田の実祭では、参道で流鏑馬(やぶさめ)が行われます。的に向かって矢を放ち、矢が当たると紙吹雪が舞い見物人から歓声が上がります。また、子ども相撲大会も行われ、子どもたちが元気いっぱいにぶつかります。
馬追い奉納(うまおいほうのう)(内牧菅原神社(うちのまきすがわらじんじゃ))
馬追い奉納は、加藤右馬充(かとううまのじょう)が内牧城主のときの江戸時代から始まったお祭りです。右馬充は加藤清正(かとうきよまさ)と関係がありますので、祭りも藤崎宮(ふじさきぐう)(熊本市)の馬追い奉納(ドウカイ)と同じ祭りです。祭りでは、1500人を超える神幸行列(しんこうぎょうれつ)が内牧を練り歩き、馬追いでは飾馬と勢子たちが勇壮に駆けぬけます。
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