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九州産交ホールディングス-外村 綾

父の故郷は、水のきれいな、優しいおばあちゃんのまち。



ひっこみ思案の少女だった。人のうしろに隠れていることが多かった。
学校の図書館の本を一年間に三百冊読んでしまう小学生だった。
「物語や歴史や動物の話や、なんでもかんでも手当たり次第でした」
高校に進み、国語の教師になろうと固く決めていた。
教壇に立つ未来の自分の姿がはっきり目に浮かんでいた。
二年生のとき級友たちと旅行することになり、プラン立案を受け持つ。うまくできた。
みんなにいっぱい感謝されて、あっけなく気が変わる。教師はやめよう。
「人の喜びに手を貸す仕事をして生きていこう」
と決心し、その人生をまっしぐらだ。
生まれは神奈川県の横浜だったが、父の転勤で十一歳から熊本に。
阿蘇は父の故郷だ。少女時代もよく訪れた。
水のきれいな、優しいおばあちゃんのまち。
ひっこみ思案の少女としては、今の抱負は? そう尋ねられると、
「うーん、天下を取ること、でしょうか」
ジョークですかマジですかと問われ、アハハハと淑やかに笑うばかり。


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カテゴリ : 行政
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