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ヘビの仲間

概要

メクラヘビを除く九州本島産在来ヘビ全8種が生息しています。ヘビの仲間は全て生きている動物食で、種類ごとに餌動物の種類や生息環境も微妙に異なっています。
昭和52年8月27日に長陽村立野近くの山で全長が5メートル近くある大蛇がヒノキに登っていたということが熊本日日新聞に写真入りで掲載され大反響をよびました。大々的な調査も実施されましたが再発見できず、結局アオダイショウだったろうということになりました。

アオダイショウ

アオダイショウは、九州本島産のヘビの仲間では最大で、全長は2メートルを超えるものもいます。腹面の両角をひっかけて木にも巧みに登り、人家に入って来たりもします。英名でラットスネークと呼ばれるようにネズミの仲間を好み、鳥の卵や雛もよく捕食しています。身近にいることから方言名も多く、阿蘇ではネズミトリ・ネズミトリグチナワ・ヤワタリ・エグチナワなどとも呼ばれています。

ヤマカガシ

ヤマカガシは、アズキとかアズキヘビとも呼ばれ、水田や水辺に多く、主にカエルの仲間を捕食しています。2列の頸線から強い出血毒をにじませ、深く咬まれると危険で、死亡例もあります。

シマヘビ

シマヘビは、田畑とその周辺に多く、食性はネズミの仲間からカエルの仲間、さらにはヘビの仲間まで幅広く、黒化型をカラスヘビと呼んでおり、これもよく見かけます

ジムグリ

ジムグリは、ツチモチとも呼ばれ、山地の農耕地に多く、土中によく潜っておもに野ネズミを捕食する。上あごの前縁が下あごに覆いかぶさっているのは口に土が入らないようにするための適応だろうと思われます。

ヒバカリ

ヒバカリは暗い茂みの水辺を好み、よく泳いでカエルの仲間やそのオタマジャクシ・小魚・ミミズなどを捕食する。咬まれるとその日ばかりの命からついた名というが、無毒でおとなしく、自ら進んで咬みつくようなことはありません。

マムシ

マムシは、ヒラクチとも呼ばれ、いろんな環境で見られますが、森林とその周辺に多く、食性はシマヘビに似て幅広いようです。和名がそのまま英名にもなっている強い出血毒をもつ毒蛇として知られていますが、毒量は少なく、血清療法も発達しているので咬まれても死亡することはほとんどなくなりました。。

シロマダラ

シロマダラは、平地にも山地にもいるが少なく、しかも夜行性なのであまり人目に触れない。主にトカゲの仲間を捕食するといわれています。

タカチホヘビ

タカチホヘビは、夜行性で人目に触れることは少ないようです。乾燥に弱く、落ち葉が積もった湿り気の多い林床を好み、土中によく潜って、主にミミズの仲間やクガイビルなどを捕食していると考えられています。


カテゴリ : 阿蘇の自然
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