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フウロケマン

概要

ケシ科
山地の比較的日当たりのよい草地に生える越年草です。
草丈は20~40cm、茎は赤褐色で無毛で、小さな突起 があります。
花が咲くころにある根生葉や茎葉はやや白っぽく1回~2回羽状複葉。
1つ1つの小葉は幅の広い卵形で、深く切れ込みます。

季節

花期は4月~7月
総状花序の長さは2cm~5cmほどで、花は2個~8個です。
花冠の長さは1.8cm~2cmくらいで、淡い黄色~黄色。花柄は花の中央につくので、花はT字型についた状態ですが、花は筒状でやや下を向いています。
花弁は上下2枚ずつ全部で4枚あります。
一番上の花弁の後ろ側にはシッポのような「距」があり、先端は唇形に開いています。
距の先端は丸く下向きによく屈曲します。
苞は披針形~長楕円形で2枚。果実 (さく果)は長さ2cm程度で、少し湾曲してやや数珠状のくびれがあります。
中の種子は黒くて艶やで白いエライオソームがついています。

エライオソーム

やわらかい付着物で、種子をアリに運んでもらうために進化したものです。
脂肪酸・アミノ酸・糖からなる物質を含んでおり、この物質に誘引されたアリは餌として種子を巣に持ち帰りエライオソームのみを食べます。種子は不要物として巣の外に捨てられます。
これによって種子は広く遠くに運ばれます。

環境

山地の比較的日当たりのよい草地に生えます。

利用

触れると独特のにおいがあり、茎の液には有毒な成分が含まれるので、注意が必要です。

画像


カテゴリ : 阿蘇の自然
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