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ヒノキ(檜)

概要

ヒノキ科の常緑高木です。わが国特産で、近縁の種にタイワンヒノキ(台湾)、ローソンヒノキ(北米)があります。林業上の品種として、実生系はホンピ、サクラヒに大別され、挿し木系にナンゴウヒがあります。
天然分布は福島県から鹿児島県屋久島までの標高1,700mくらいまでに生育しますが、熊本県には天然林はなく、全て人工造林によるものです。葉は鱗片状、表裏の別があります。樹冠は鈍頭円錐形または卵型、幹は通直で、樹皮は赤褐色、辺材は白色か淡黄白色、心材は淡紅色か紅色。造林適地は斜面の中腹でやや乾性から適潤性の土壌で生育が良いようです。熊本県では、昭和54年(1979)度末現在面積7万㌶で杉に次いで多く、2大造林樹種の一つになっています。林齢40年時の収穫量は1㌶当たり本数で1,300本内外、立ち木材積で300立方メートル程です。
材は色沢に優れ、芳香、強度、耐久力があるので、古くから神社、仏閣をはじめ建築一般に広く利用され、日本建築用として最高級の資材となっています。

学名Chamaecyparis obtusa
別名
分類ヒノキ科・ヒノキ属
原産・分布本州・四国・九州・台湾・中国
用途建材・精油


カテゴリ : 阿蘇の自然
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