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コヨシキリ

概要

ヨシキリ属のオオヨシキリコヨシキリは、どちらも日本へは夏鳥として渡来しています。
オオヨシキリは九州・四国・北海道と全国に広く繁殖しますが、コヨシキリは主に本州中部以北から北海道にかけて繁殖し、繁殖場所もオオヨシキリは主に河口など平地のアシ原に、コヨシキリは山地の草原にと大まかな棲み分けがみられます。

コヨシキリの繁殖が阿蘇で確認されたのは昭和47年で、東外輪山の波野村の草原で、7月15日巣材運びが確認され、翌16日に巣が発見され、30日には卵3個も確認されました。また8月6日には別に4羽のひなが入った巣も見つかり、8月8日には巣立った雛への給餌も観察されました。

阿蘇からくじゅうにかけての草原は、九州はもとより西日本で知られている唯一の繁殖地で、日本での繁殖地の南限になっています。また、湿地が多くある外輪山ではオオヨシキリも繁殖しており、コヨシキリオオヨシキリの繁殖がほぼ同所的にみられる数少ない貴重な場所ともなっています。


カテゴリ : 阿蘇の自然
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