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イノシシ

概要

森林のほぼ全域に生息しています。
夜行性で、昼間は山の尾根など見通しの良い場所で寝ていて、食性は、いろんな種類の植物から、昆虫類、ヘビ、カエルの仲間、ミミズまで、地上のものばかりでなく地下のものまで掘り出して食べる幅広い雑食性で、農作物の食害も各地で増加しています。
九州では昭和50年台から増加、分布拡大の傾向にあるといわれており、ことに昭和61年秋ごろから増加・分布拡大に関するマスコミ報道なども目立ってきました。
昭和62年10月には外輪山北部の南小国町中湯田区の山手の田畑で4~5頭の親子連れらしい群れによって稲が踏み倒されたり、サトイモを掘り出して食べられるなどの被害が発生しました。
その後、阿蘇での農作物の被害は、ジャガイモ・ヤマイモ・ウモロコシ・ハクサイ・ダイコンなどにも広がり、被害地域もほぼ全域に及んでいます。
長陽村下野には「下野の狩」にちなんだ「猪解き河原」などの地名も残っており、昔からかなりいたようです。阿蘇では、かつてイノシシの足や頭骸骨を魔除けとして玄関先や馬小屋に吊るす習慣があったようで、その訳は定かではないが、同様の風習は熊本県南部の人吉・球磨地方にもありました。


カテゴリ : 阿蘇の自然
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