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ととさんの土産

民話

ととさんの土産

子供の作文ちゆう話がありますが、お父さんが久しぶりに東京から帰って来ました。

何んのお土産だろうかと思って見たとこが、私には機関車のお土産でした。

妹にはゴムまりでした。

お母さんにはお土産は何もありませんでした。

お母さんはかわいそうだなあと思っておると、

「良い子は早う寝るんだよ」

っと言いますので、私たちは喜んでお土産の機関車とゴムまりを枕元に置いてやすみました。

しばらくすると、お母さんに、

「足を上げなさい。足を上げなさい」

と言うので、

「ははあ、お母さんには足袋のお土産かなあ」

と思いました。

「もう行くよ、もう行くよ」

と言いますので、また行くのかと思うと、私は淋しゅうございました。

参考

くらしのあゆみ 一の宮 -一の宮町 伝統文化研究会-
一の宮町宮地 岩永 寿(出典:関西外国語大学 三原研究室 阿蘇山麓の口承説話より)


カテゴリ : 文化・歴史
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