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いぼ神様

概要

一の宮阿蘇神社北約500m、宮地角井の民家の一角にいぼ神様の祠があります。このいぼ神様、中央に弁財天女の銘がある小さな石からなり、背中に蛇を背負わせてあります。また、石には「亨保6年宮地」と刻まれています。民家の住人の方によると祠の左横には荒神様も祀られています。ここには直径10cmほどのネズミモチノキが植えられており、これは絶対に切ってはならないと言われています。この祠のパイプからは、ごく少量の水が湧き出ています。水温は14.7度、水に溶けているイオンなどの量を示す電気伝導度は270ジーメンス毎センチメートルと、一般的な地下水の数値としては少し高く、この湧水に含まれるイオン成分が若干多いことを示しています。この湧水を体にできた「いぼ」につけて拭かずに乾かすと、いぼがとれるといいます。昔からこのようなご利益を聞きつけて近郊からお参りに来られる人が多いそうです。
お母さんたちは可愛いわが子に出来た「いぼ」を、この祠の湧水をつけて治す。いぼの治り方は、水をつけたところの患部の皮が破けてよくなり、その回復の様子がよくわかるという。また、アトピー性皮膚炎などにも効果があり、この水で洗顔をするとツルツルになるそうです。
このいぼ神様のお水で困っていたいぼが取れるなどのご利益があった人たちは、炒った大豆を持ってお礼参りに来ます。そして、いぼ神様の周りの土の中に、大豆を歳の数だけ埋めます。いぼ神様に大豆をお供えするということは、県内各地のいぼ神信仰の共通の儀式で、阿蘇外輪西麓の菊池郡大津町猿渡の地蔵様でも、大豆を歳の数ほどお供えすると、いぼが治るという言い伝えがあります。


カテゴリ : 阿蘇の自然
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