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あか牛

あか牛

阿蘇を歩くとき、草千里ヶ浜で、あるいは原野の中で目にするのは、のんびりと水辺で草を食む「あか牛」の群れです。他の地域では見られない独特の風景に人々は驚きます。 あか牛は阿蘇の広大な草原と密接に関わっています。その歴史は、農耕文化が定着した奈良時代に遡ります。10世紀に書かれた『延喜式』には阿蘇が牛馬の名産地として記されていることから、1000年以上も前から阿蘇では牛が放牧されていたことが推察されます。

あか牛は、昔から農家で飼われており、トラクターなどの機械が普及(ふきゅう)する前は、ほとんどの農家で農耕用や運搬用(うんぱんよう)の役(えき)牛(ぎゅう)として活躍していました。穏やかな性格で粗食(そしょく)にも耐え、寒さに強く放牧に適しています。
 明治時代から大正時代にかけて、在来(ざいらい)種(しゅ)にスイス産のシンメンタール種の「ルデー号」という牛を交配(こうはい)して改良を重ねた結果、現在の大型で肉量・肉質ともに優れた牛肉としてのあか牛が誕生しました。

あか牛
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参考写真

参考

くらしのあゆみ 阿蘇 -阿蘇市伝統文化資料集-


カテゴリ : 生活
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